はじめに

キャッシュレス対応、本当にやった方がいいの?9年使った正直レビュー、お見せします。
「キャッシュレス対応、本当にしたほうがいいの?」「AirPAYって実際どうなの?手数料は?」「個人店でも使えるの?」
開業を考えている方、すでに営業中の方からよく聞かれる質問です。
この記事を書いている私マロンは、ケーキ屋を開業して9年目。開業初日から今日までずっとエアレジ+AirPAYを使い続けています。
そして今日、私の店の実際の決済データと手数料を全部公開します。ネットでは絶対に出てこないリアルな数字を載せるので、本気で検討している方は最後まで読んでみてください。
結論:お菓子屋こそキャッシュレス対応は必須
※お菓子屋の開業全体について知りたい方はお菓子屋を開業するまでの流れ【1,000万円使い切った現役店主が全公開】もあわせてどうぞ。
先に結論を書きます。
お菓子屋・ケーキ屋を開業するなら、キャッシュレス対応は絶対にやってください。
理由は単純で、現金しか使えない店は売上を取りこぼし続けるからです。
当店は売上の6割がキャッシュレス決済
これがリアルな数字です。
私の店では現在、売上の約6割がキャッシュレス決済です。
つまり現金だけにしていたら、売上の6割を取りこぼしていた可能性があるということです。
「キャッシュレスは都会の話でしょ」と思っている方もいますが、地方でもこの比率です。むしろお菓子屋・ケーキ屋は贈答用にカードで買う方が多いので、キャッシュレス需要が高い業態だと感じています。
AirPAYとエアレジ – 何が違う?
ここで一度、AirPAYとエアレジの違いを整理しておきます。どちらもリクルートが提供するサービスです。
| サービス | 役割 |
|---|---|
| エアレジ | iPad/iPhoneがレジになる無料POSアプリ |
| AirPAY | キャッシュレス決済端末(カード・QR・電子マネー対応) |
エアレジが「レジ本体」、AirPAYが「決済機」というイメージです。
私の店は開業時から両方セットで導入しました。同じリクルートのサービスなので連携がスムーズで、レジで会計→そのままカード決済→売上が自動で記録、という一連の流れが完結します。
AirPAYが対応している決済方法
一台でこれだけの決済方法に対応しています。
- クレジットカード:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners・銀聯
- 交通系IC:Suica・PASMO・ICOCA など全国共通
- QRコード決済:PayPay・d払い・楽天ペイ・auPAY など
- 電子マネー:iD・QUICPay・楽天Edy・nanaco・WAON
お客さんが使いたい決済手段がほぼ全部入っているのが強みです。
【実データ公開】私の店の実際の手数料
ここからが本記事の核心です。私の店の実際の入金データを公開します。
| 期間 | 決済件数 | 売上合計 | 振込額 | 手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 9/20〜9/29(10日間) | 53件 | ¥167,070 | ¥161,660 | ¥5,410 |
| 9/30〜10/9(10日間) | 69件 | ¥266,620 | ¥257,986 | ¥8,634 |
| 別期間(10日間) | 70件 | ¥205,890 | ¥199,223 | ¥6,667 |
実質の手数料率は約3.24%でした。
手数料の内訳
公式の手数料率は決済種別によって違います。
| 決済種別 | 手数料率 |
|---|---|
| VISA・Mastercard | 1.98% |
| JCB・AMEX・Diners | 2.16〜3.24% |
| QRコード決済 | 1.98% |
| 交通系IC | 1.98% |
私の店の3.24%という実質手数料率は、JCBやAMEX、QRコード決済も含めた平均値だと思われます。VISA・Masterだけだと2%前後で済む計算になります。
手数料は「もったいない」のか?
「3%も取られたらもったいない」と感じるかもしれません。でも私の感覚では全然元が取れています。
理由はこの3つ。
- キャッシュレスを導入していなかったら、その売上自体が発生しなかった(カードしか持ってない客は逃げる)
- 客単価が上がる(現金の財布の中身を気にせず買える)
- 現金管理の手間・誤差・盗難リスクが減る
例えば10日で¥266,620のキャッシュレス売上があった期間。手数料¥8,634を払って、もしこれをキャッシュレス未対応で「半分は逃げていた」と仮定すると、13万円以上の機会損失です。
3%の手数料は、売上を取るための必要経費だと考えてください。
入金サイクルが超優秀 – 月3回振込
私が9年使い続けている最大の理由はこれかもしれません。
入金サイクルが月3回です。
| 締日 | 入金日 |
|---|---|
| 月初〜10日 | 約1週間後 |
| 11日〜20日 | 約1週間後 |
| 21日〜末日 | 約1週間後 |
10日ごとに売上が振り込まれるので、資金繰りが本当にラクです。
開業当初、私は運転資金を残せずに自転車操業状態でした。そのときに月3回の振込サイクルに何度も助けられました。月1回振込の決済サービスだったら、もっと苦労していたと思います。
端末代は12万円払いました(今はキャンペーンで0円のことが多い)
私が開業した時、AirPAY端末は12万円を支払いました。
ただし、現在はキャンペーンで端末代0円のことが多いです。これから導入する方は、申し込みのタイミングで必ずキャンペーンの有無を確認してください。
私のときに0円キャンペーンがなかったのが残念です(笑)。
9年使ってきて「これは助かってる」と思う機能
ここからは、9年間ずっと使ってきた現役店主としての本音レビューです。
①売上集計がスマホで「いつでもどこでも」確認できる
これが一番助かっています。
エアレジの管理画面はスマホからログインできるので、店にいないときでも今日の売上、客数、客単価が一発でわかります。
- 自宅でくつろぎながら今日の売上をチェック
- 出張中・休日でも店の状況がわかる
- 過去の売上データもすぐに引き出せる
これは現金商売だけでは絶対にできない体験です。
②過去データの分析がそのまま使える
毎月の売上推移、客単価の変化、決済方法の比率、すべてが自動で蓄積されます。
この記事で公開している私の店のデータも、ぜんぶエアレジから引っ張ってきた数字です。経営判断の精度が全然違います。
デメリットも正直に書きます
良いことばかりではないので、デメリットも書いておきます。
①ネット環境が必須
電波が悪いと決済できません。お店のWi-Fi環境はちゃんと整えておく必要があります。
②決済手数料がかかる
前述の通り、売上の2〜3%は手数料で消えます。これは仕方ない部分です。
③タブレット端末が必要
エアレジを動かすにはiPad/iPhoneが必要です。AirPAY端末も別途必要なので、初期費用としてある程度の出費は覚悟してください。
店舗で使うiPadは、できれば最新モデルを選んでおく方が長く安心して使えます。当店も開業時にiPadを購入し、長く現役で使っています。
業務用としては中古や型落ちでも動きますが、セキュリティアップデートの観点から新品の方がおすすめです。
④レシートプリンター+キャッシュドロワー
iPadとAirPAY端末だけでも決済はできますが、実店舗運営となるとレシートプリンターとキャッシュドロワー(現金引き出し)も実質必須です。お客さんにレシートを渡せて、現金会計もスムーズに対応できます。
当店でも導入していますが、定番なのがスター精密のmPOP。レシートプリンターとキャッシュドロワーが一体型になっていて、エアレジ・AirPAYとシームレスに連携します。
「これさえ揃えれば、個人店のキャッシュレス対応一式が完成」というレベルの定番機種です。
⑤【裏ワザ】カスタマーディスプレイは「古いスマホ」で代用できる
お客さんに金額を表示するための「カスタマーディスプレイ」、専用機を買うと1〜2万円かかります。
でも実は、不要になった古いスマホをカスタマーディスプレイとして活用できます。当店も以前使っていた携帯を再利用しています。
使い方はシンプルで、エアレジのカスタマーディスプレイアプリ(無料)を古いスマホに入れて、Wi-Fi経由でレジ用iPadと連携させるだけ。機材費ゼロで本格的なキャッシュレス店舗が完成します。
「家に眠ってる古いスマホ、捨てる前に再利用」これは個人店ならではの賢い節約術です。
店舗用のネット環境はどう選ぶ?【AirPAY運用に必須】
前述の通り、AirPAY+エアレジはネット環境がないと動きません。開業時に必ず整えておきたい設備です。
9年間運用してきた現役店主として、店舗用のネット環境の選び方をまとめます。
光回線とモバイルWi-Fi、どっちがいい?
結論から言うと、店舗には基本的に「光回線」がおすすめです。
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 光回線 | 速度が安定・無制限・他用途にも使える | 工事が必要・開通まで時間がかかる |
| モバイルWi-Fi | 工事不要・すぐ使える・移動可能 | 速度や安定性が光回線より劣る |
AirPAYの決済通信は数秒で完了するので、モバイルWi-Fiでも動かないことはありません。ただ、レジ・防犯カメラ・店内BGMなど他の用途でもネット回線を使うので、結果的に光回線の方がコスパが良いです。
店舗用におすすめの光回線・WiMAX 3選
飲食店・お菓子屋の開業時に選ばれている定番サービスを3つ紹介します。
①SoftBank光(エヌズカンパニー)
大手キャリアの安定感が魅力。SoftBankのスマホを使っているならセット割でさらにお得になります。
②GMOとくとくBB-ドコモ光-
ドコモのスマホを使っているならドコモ光がおすすめ。GMOとくとくBB経由なら高額キャッシュバックも狙えます。
③PLAIO WiMAX(工事不要派におすすめ)
「とにかく早く開業したい」「光回線の工事を待てない」という方にはWiMAXが選択肢です。届いたその日から使えます。
選び方のコツ
- 店舗を構えるなら基本は光回線(長く使うのでコスパ重視)
- 使っているスマホキャリアと合わせるとセット割でお得
- 開業を急ぎたい・物件が決まらないうちはWiMAXで先行運用もアリ
こんな人にAirPAY+エアレジはおすすめ
- これからお菓子屋・ケーキ屋を開業する人
- 個人店・小規模店でも本格的なレジ・決済システムを導入したい人
- スマホで売上を確認したい人
- 月3回の入金サイクルで資金繰りをラクにしたい人
逆に、スタッフが多くて複雑なPOSが必要な大型店には機能が物足りないかもしれません。
まとめ – 開業時から導入するのがベスト
長くなりましたが、9年間使い続けてきた現役店主としての結論です。
- キャッシュレス対応は売上6割を取りこぼさないために必須
- 実質手数料は約3.24%だが、それ以上のリターンがある
- 月3回の入金サイクルが資金繰りを助けてくれる
- スマホでいつでも売上確認できるのが地味に強い
- 端末代は今ならキャンペーンで0円のことが多い
- 店舗用のネット環境は光回線がおすすめ
- 開業時から導入するのが最もスムーズ
「キャッシュレスを入れるか迷っている」段階の方は、迷う時間がもったいないです。お客さんは確実に逃げ続けます。今日にでも申し込んでしまいましょう。
🍰 おまけ:お菓子の豆知識
最後まで読んでいただきありがとうございます。せっかくなので、お菓子の豆知識をひとつ。
クロワッサンは実はオーストリア生まれ
フランスの代表的なパンと思われがちなクロワッサン。実はオーストリア・ウィーン生まれです。
1683年、オスマン帝国軍によるウィーン包囲を撃退した記念に、トルコ国旗の三日月(クロワッサン=フランス語で「三日月」)の形をしたパンが作られたのが起源と言われています。それが18世紀末、マリー・アントワネットがオーストリアからフランスに嫁いだ際にフランスへ伝わったとされる説が有力です。
キャッシュレス決済もクロワッサンも、便利なものは国境を越えて広まる。これは時代を問わない真理かもしれません。
――以上、9年目のお菓子屋店主マロンがお届けしました。
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