お菓子屋の6月、売上が落ちて不安。でも今やるべきは「新作開発」じゃなかった

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マロン
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毎年この時期、売上が落ちて正直しんどいです。焦って新作を作っては凹む——その悪循環をやめてから、少し楽になりました。今日はそれを正直に話します。

お菓子屋の6月は、売上が落ちる【これは事実】

結論から言います。お菓子屋の6月は、売上が落ちます。

梅雨に入って雨が続き、気温も上がる。人は外出を減らし、食欲も落ちる。ケーキや焼き菓子を「今日は買いに行こう」とはなりにくい時期です。

これは私だけでなく、周りの菓子店でも毎年起きること。長くやってきて、例外はほぼありません。売上が落ちるのは、あなたの努力不足じゃない。季節の話です。

焦って「新作」を作るのが、いちばんの消耗

売上が落ちると、こう考えます。

「何かしなきゃ。新作を出せば売れるんじゃないか」

私もそうでした。がんばって仕込んで、ショーケースに並べる。でも売れない。

問題は商品じゃない。この時期はそもそもケーキの需要が落ちているから。 向かい風の中で全力ダッシュしているようなものです。手間も材料費も精神的ダメージも、いいことがない。

「アイスやかき氷をやれば?」と言われることもあります。でも私はやりません。機材の初期コストが高い・一人製造で手が回らない・小さい店舗に置く場所がない。 無理な設備投資はしない、と割り切っています。

じゃあ今、何をやるか:「忙しい時にはできないこと」

ここが今日の本題です。閑散期は、繁忙期には絶対に手が回らない裏方仕事をやる時間だと考えています。

1. 経費の見直し(いちばん効く)

売上が落ちる時期こそ、支出を見直す。仕入れの量・タイミング・業者の比較。固定費の点検。売上が増えにくい時期に「出ていくお金」を1万円減らせれば、それは1万円の利益と同じです。忙しいと、これがどうしても後回しになる。今がチャンスです。

2. レシピ・製法の研究(仕込み)

新作を「今すぐ売る」ためではなく、繁忙期に向けた試作。売れなくていい時期だからこそ、じっくり試せる。

3. 記録をつける

「今年の6月はどうだったか」を残す。「例年こうだった」という実績が積み上がると、来年の不安が小さくなります。

そして、休む。これも立派な経営判断

裏方仕事をやりつつ——普段より多く休みます。

需要が少ない時期に無理に開けても、売上は大きく変わらない。それより体を休めて、クリスマス・バレンタイン・ホワイトデーという稼ぎどきに全力を出す。「休むこと」は逃げではなく、繁忙期への準備です。

閑散期の不安との付き合い方

正直に言います。毎年、不安です。 長くやっていてもゼロにはなりません。

でも記録をつけ始めて、ひとつ気づきました。

「この不安は、毎年同じ時期に来て、毎年ちゃんと終わっている」

閑散期は永遠には続かない。季節が変われば、お客さんは戻ってくる。それがわかってから、少し楽になりました。

まとめ

  • 6月の売上低下は構造的なもの。あなたのせいじゃない
  • 焦って新作を出すのは消耗するだけ。商品で勝負する時期じゃない
  • 今やるべきは、忙しい時にできない「経費の見直し・仕込み・記録」
  • 休んで体力を温存し、繁忙期に全力を出すのが現実的な戦略
  • 不安は来る。でも記録をつけると「毎年来て毎年終わる」と見えてくる

🍰 おまけ:お菓子の豆知識

梅雨時、焼き菓子は湿気が大敵。シリカゲル(乾燥剤)はケチらず入れましょう。「しっとりしてた」と「湿気てた」では、次の来店率がまったく変わります。

――以上、9年目のお菓子屋店主マロンがお届けしました。

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